祈り花

小説

2. クルクマ (あなたの姿に酔いしれる)

負け組の授業に友達は割といる。 20人中7人くらいとは友達をやっている。 友達でいるというよりはやっているに近い。 また僕の黒い部分が出てしまった。 「起立、よろしくお願いします」 授業が始まる。挨拶から始まり、今日は履歴書 の書き方を習った。この…

1 . ラベンダー (疑惑)

大学1年生が終わって大学に本格的に慣れた 頃、僕は履修登録を頭に抱え込み、友達とカフ ェに座っていた。受ける授業など結局全て退屈 だし、生徒も携帯いじったり、寝たり、自分の 恋愛話に夢中になってる。そこにいた友達が僕 に話しかけてきた。 「なんで…

序章

僕は別に変に病んでるとか変わり者だとかそう ゆうつもりは一切ない。ただ、人より物事を深 く考えるだけ。自分の中のプライドのようなものは確かにあってでもそれは誰も理解ができな い1本の細い糸を渡っているよう。この1本の糸 は自分の中ですごく硬く、…